ビタミンCは、子どもたちの健康と発育に欠かせません。赤血球、骨、組織の形成と修復に必要です。また、お子さまの歯ぐきを健康に保ち、血管を丈夫にするので、転んだりこすったりしたときのあざを最小限に抑えます。
さらに、ビタミンCは切り傷や傷の回復を助け、免疫力を高め、感染症を予防する働きがあります。また、食物から摂取した鉄分の吸収を助ける働きもあります。
お子様に必要なビタミンCの量や、どのような食材が良いのか、また摂りすぎ、摂らなすぎを防ぐにはどうしたら良いのか、についてご紹介します。
子供や幼児に必要なビタミンCの量
1歳から3歳まで 1日15ミリグラム(mg)
4歳~8歳:1日25mg
ビタミンCは非常に多くの食品に含まれているため、欠乏症になることは極めて稀です。また、副流煙にさらされた子どもは、タバコによる細胞の損傷を修復するために、より多くのビタミンCを必要とする可能性があります。
ビタミンCが足りていないのではと心配な方は、かかりつけの小児科医に摂取量を増やす必要があるかどうか聞いてみましょう。
ビタミンCは毎日摂取する必要はありません。その代わり、数日から1週間かけて平均的に推奨量を摂取することを目指しましょう。
ビタミンCの最適な供給源
一般的に、赤やオレンジ色の野菜や果物にはビタミンCが多く含まれていると言われています。大きさによって多少異なりますが、ビタミンCを多く含む食品をご紹介します。
- グアバ 1/4カップ:94mg
- オレンジジュース 1/2カップ:50mg
- 赤ピーマン 1/4カップ:47.5mg
- パパイヤ 1/4カップ:35mg
- キウイ1/4カップ:41mg
- 1/2ミディアムオレンジ:35mg
- ブロッコリー 1/2カップ:51mg
- 中いちご3個:21mg
- ピンクグレープフルーツ 1/4カップ:23mg
- メロン1/4カップ:17mg
- マンゴー 1/4カップ:15mg
- 生トマト 1/4カップ:5mg
- ほうれん草1/4カップ:4.5mg
- 皮をむかずに調理したじゃがいも 1/4カップ:3mg
子供がビタミンCを摂り過ぎても大丈夫ですか?
ビタミンCは水溶性なので、過剰に摂取しても尿として体外に排出されます。しかし、大量に摂取すると、吐き気、下痢、腎臓結石、胃炎(胃粘膜の炎症)などを引き起こす可能性があります。
1歳から3歳の子どもには、1日に400mg以上のビタミンCをメガドーズとして摂取させることになります。4歳から8歳の子どもには、1日に650mgを超 えるメガドーズを与えます。大人用のチュアブルタイプのサプリメントは、1粒に 500mgも入っているので、子どもに与える前に注意し ましょう。
実際、米国小児科学会(AAP)は、医師が必要と判断した場合を除き、子供向けのビタミン補助食品は推奨していません。
感覚処理障害や自閉症などの神経分散型の子供は、特にビタミンCの豊富な食品を食べるのに苦労することがあります。お子さんの食事について心配な場合は、ビタミン補助食品が適しているかどうか、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。
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